2013年11月9日土曜日

たぶんねこ、たぶんしゃばけ、たぶん盛り返すだろうね

「たぶんねこ」
畠中恵

単行本: 266ページ
出版社: 新潮社
言語 日本語, 日本語
ISBN-10: 4104507180
ISBN-13: 978-4104507184
発売日: 2013/7/22

病弱若だんなが兄やと交わした五つの約束とは? 累計580万部「しゃばけ」シリーズ最新作!
えっ、若だんなが大店の跡取り息子たちと稼ぎの競い合いをすることになったってぇ!? 長崎屋には超不器用な女の子が花嫁修業に来るし、幼なじみの栄吉が奉公する安野屋は生意気な新入りの小僧のおかげで大騒ぎ。おまけに幽霊が猫に化けて……。てんやわんやの第十二弾の鍵を握るのは、荼枳尼天様と「神の庭」!

「しゃばけ」シリーズ第12弾ということで、しゃばけ1ダース記念の大騒ぎ。

「跡取り三人」
 江戸の大店3店、それぞれ跡取り息子の器量を確かめようと、稼ぎ競べを始めた。一太郎もそのなかの一人に選ばれて、寄席でお菓子を売ることに。

「こいさがし」
 長崎屋にやってきた娘も交えて、3組のお見合い騒動。そこに河童の禰禰子の妹分もからんできての大騒ぎ。

「くたびれ砂糖」
 お菓子屋の栄吉は未だ未熟者だが、奉公する安野屋にはあらたな3人の弟子がはいりこんできた。その中でも生意気な小僧の世話をまかされた栄吉は。

「みどりのたま」
 隅田川に浮かんでいた男は記憶をなくしていた。そこに荼枳尼天様の神の庭にもう一度いきたいという老人が現れて、おや白択さんどうしました、と。

「たぶんねこ」
 手提げ袋の中に入り込んだ一太郎は、幽霊といっしょに江戸の街をさまよう。幽霊だけに、昼間は動けない。自分ではあれこれ変身したっがている幽霊はねこにも化けようとするが、たぶんねこ、くらいの猫にしかみえない。一太郎を探し回っていた兄やたちとようやく再開できた一太郎は幽霊の居場所にはとっておきの場所をみつけた、と。

 秋のしゃばけも、なかなか趣があってよろしい。

 しばらく停滞気味だったシリーズだが、今回はまとまりもあって評判もよいみたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

爺の読書録