「トロイメライ」
単行本: 254ページ
出版社: 角川書店
ISBN-10: 4048741004
ISBN-13: 978-4048741002
発売日: 2010/8/18
さて、時代小説が続く。
舞台は幕末の那覇のまち。主人公をはじめ、ユニークな登場人物が舞台を盛り上げる。
三線と琉歌の天才ながら、筑作事と呼ばれる岡っ引きに任命されたばかりの武太。
その幼なじみの部分美人の三姉妹、鍋(ナヴィー)、かめ(カミー)、竈(カマドゥ)。
涅槃院の長老、大貫。
そして、そして、前作の大冒険歴史ロマン「テンペスト」に登場したあの人この人たちが、それぞれの事件にからんでくる。
墓泥棒にまつわる、沖縄の風習と悲しい歴史。
墓泥棒にまつわる、沖縄の風習と悲しい歴史。
正義を守る謎の黒覆面。岡っ引きでありながら、悪人を捕まえるより、弱い庶民を助けたいと意気込む武太。
3人の捨て子が自分で生きて行こうとするのだが、貧しい沖縄で行き続けることの難しさ。しかし、人々が助けの手をさしのべようにも、自分が生きるだけで精一杯の人々は。
3人の捨て子が自分で生きて行こうとするのだが、貧しい沖縄で行き続けることの難しさ。しかし、人々が助けの手をさしのべようにも、自分が生きるだけで精一杯の人々は。
王室に伝わる、名器の三線。武太の三線の腕がその名機の消失事件を解決するが。
魔加那と呼ばれる絶世の美女。ジュリに身をやつしながら、男どもを手玉に取る女の正体とは・・・
音楽と料理に彩られた琉球の世界が堪能できる。
魔加那と呼ばれる絶世の美女。ジュリに身をやつしながら、男どもを手玉に取る女の正体とは・・・
音楽と料理に彩られた琉球の世界が堪能できる。
小道具となるのは沖縄方言と漢文で表現される、評定所のお裁き。
トロイメライとはドイツ語で「夢想すること」、と著者がインタビューで述べている。すでに続編も進んでいるとかで、付き合う作家がまた増えた。