2013年5月2日木曜日

言語都市が再生する


「言語都市」
チャイナ・ミエヴィル (著),
内田 昌之 (翻訳)

単行本: 496ページ
出版社: 早川書房 (2013/2/26)
言語 日本語
ISBN-10: 4153350087
ISBN-13: 978-4153350083
発売日: 2013/2/26

遙かな未来、人類は辺境の惑星アリエカに居留地“エンバシータウン”を建設し、謎めいた先住種族と共存していた。アリエカ人は、口に相当する二つの器官から同時に発話するという特殊な言語構造を持っている。そのため人類は、彼らと意思疎通できる能力を備えた“大使”をクローン生成し外交を行っていた。だが、平穏だったアリエカ社会は、ある日を境に大きな変化に見舞われる。新任大使エズ/ラーが赴任、異端の力を持つエズ/ラーの言葉は、あたかも麻薬のようにアリエカ人の間に浸透し、この星を動乱の渦に巻き込んでいった…。現代SFの旗手が描く新世代の異星SF。ローカス賞SF長篇部門受賞


 この本には参ってしまった。
 よく分からないのである。
 書評をみていると皆さんほめている。
 だが、爺にはついていけない。
 ついていけないながら、結局最後まで読み続けたのだが、結局よくわからなかった。

 むかしから読んでいたSFが、ここまで変質していることに驚く。
 そこで爺には、ある時期、SFを読むのを中断してしまったという後悔が残る。
 ちょうどSF界のニューウェーブが話題になったころ。かたやヒロイックファンタジーに進み、あるいはサイバーパンクが出始めた頃、なんとなく敬遠していた時期があった。それからは冒険小説やミステリーに読みふけってしまい、SFから遠ざかってしまっていたのだ。

 そのころからSFの本流は進化し続けている。
 いまやシンギュラリティー後の世界は当たり前。
 長編は長いのが当たり前。
 説明されないのも当たり前。
 というわけで、おもしろく読んだのだが、果たして、何を読んだのだろう?
 

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爺の読書録