「ぼくが探偵だった夏」
内田 康夫
単行本: 277ページ
出版社: 講談社 (ミステリーランド)
発売日: 2009/7/31
「ぼく」はまだ小学生。ことしの夏も軽井沢の別荘で過ごしている。
14歳も年上の兄は、東大1年生のときに国家試験を通り、卒業した今では、警察庁の警部になっている、いわばエリートというらしい。この夏は、結婚するかもしれない彼女とのテニスにそわそわしている。忙しい父も、盆休みには大蔵大臣とゴルフに行ったりして、それなりに夏を楽しんでいる。しつけにうるさい母も、口うるさいながら優しく「ぼく」を見守ってくれている。
ある日、友達と一緒に紛れ込んだ大きなお屋敷で、棺おけみたいな木箱を運んでいる人を見かけた。
何か不安なものを感じた「ぼく」は警察に訴えるが、誰も真剣には取り合ってくれない。結局、犬の死骸を片付けただけだ、との説明で、事は収まってしまった。
「ぼく」は軽井沢署の竹村刑事さん、小説家の内田康夫さんなんかと一緒になって、気になる事件を追いかけていく。それが、忘れられない夏の始まりだった。
「ぼく」? 「ぼく」は浅見です、浅見光彦っていいます。
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